――10枚目のアルバム、『�IMY ME』完成おめでとうございます。なんか“じゅうまいめ”ばっかり言っちゃいましたけど（笑）。
【新垣里沙】　ありがとうございます。でも私たちも最初に聴いたときはアルバムのタイトルとは思わなかったよね。
【高橋愛】　これなんて読むんだろ〜？って。
【道重さゆみ】　みんな「10マイミー」だと思ってた。わかった後も、なんて曲紹介するんだろって。「10枚目のアルバム『�IMY ME』から○○○です」って…なんか言いづらくないですか？

――10枚目10枚目ってしつこいぞ、みたいな？
【道重】そうそう。もう10枚目っていうのはわかったよ！みたいな(笑)。


“裏声”はすごく緊張してしまいした！
――アルバムのオープニングを飾る1曲目の「Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜」は、くるくる変わるリズムにファルセット（裏声）やエフェクトボイスが散りばめられた楽しい曲になっています。
【高橋】　これいいですよ！何かが始まりそうな…遊園地でいう“お化け屋敷”的な感じ！？
【道重】　ハラハラする感じなんです。曲調が。
【光井愛佳】　愛佳はハロウィンっぽいイメージを感じました。

――歌い方に“新たな挑戦”的な部分も見られます。＜歌を歌いながら〜＞のところとか。
【亀井絵里】　そこはもう、とにかく男っぽくいきました。それよりも私的にはBメロがすごい挑戦で。＜鎧を外し〜＞のところ。愛ちゃんの裏声は想像がつくんですけど、自分の裏声って聴きなれていなくて。
【高橋】　絵里（高い声）出ちゃうからね。
【亀井】　いつもは高いところも地声でいってるんですけど、そこはあえて裏声でいってくれって言われて。だからすごく緊張して録ったんですよ（笑）。でもすっごくライブで映えそうな曲だと思うので、今から楽しみです！

---

みんなに伝わりやすい曲ができました！
――続いては聴く人みんなに、元気とパワーを贈るモーニング娘。らしいハッピーチューンの「元気ピカッピカッ！」。
【光井】　タイトル通りのキャッチーでノリノリな曲で、みんながマネしやすい振りが付くといいなって思っています。歌詞は率直やし、みんなに伝わりやすい曲なんじゃないかなって。
【田中れいな】　ライブのツアータイトルにもつながってるし、盛り上がりそうだなって思うんですね。この曲、れいな勝手に思うんですけど…ずっと歌っていく曲になるんだろうなって。「青空がいつまでも続くような未来であれ！」（※アルバム『レインボー7』収録。ライブの定番曲）みたいに。れいながこういう風に感じるときはそうなるんですよ！今回のツアーに限らず、これからもずっと歌っていこうね、みたいな。ファンの人も好きそうだし。

---

セリフはかなり熱めです！！
――「涙ッチ」は、ピアノをフィーチャーしたロックナンバーにして、ユニゾンで仲間や友だちを全力で励ますパートと、大サビ前の新垣さんの熱いセリフが印象的な1曲。
【新垣】　サビの歌詞がすごい好きで胸が熱くなりますね。あとセリフの部分があるんですけど、レコーディングの時にどうやって言おうかなって結構考えたんです。最初は恥ずかしかったんですけど、でも実際やってみたら結構気持ちよく言えましたね。


――かなりのハイテンションに聴こえます。
【新垣】　もうかなり熱くいきました！サビを歌った後、最後の最後に録ったんで熱い気持ちのままでした。ライブではさらに熱くなると思いますよ！！

――ところでタイトルなんですが…。
【高橋】　普通に「涙ッチ」って言ってましたけど、不思議ですよね（笑）。私は、大人になればなるほど素直に涙を流せなくなる…そういうことを言ってるのかなって。
【亀井】　なんか“ッチ”が付いたことで面白味が増して、泣いても恥ずかしくないみたいな。ギャグっぽいんだけど、でも熱い、みたいな感じがします。

---

誰か1人に歌いたい…大好きな曲です！
――メンバー全員の声を前面に押し出したメッセージソング「Loving you forever」。大きな愛が伝わる1曲です。
【道重】　バラード系っていうか伝える系？感動する感じの曲調が好きなので、この曲をもらったときはすごく嬉しかったです。最初の印象は“あったかい歌詞が大好き”でしたね。実際に歌ってみて“出会い”について改めて深く考えたというか…。この曲をモーニング娘。8人で歌えてよかったなって思うし、この曲をコンサートで歌うときは、来てくれたみんなに歌うんじゃなくて、誰か1人に歌いたいなっていう感じ？“私からあなたに伝えます”っていう感じの曲だと思うんです。
【ジュンジュン】　言葉がストレートでいいんですよ。私はママに歌いたいな、と思いました。親に歌ったら喜ばれるかなって。
【道重】　例えば“誰かを好き”っていう愛があって。そのことを相談する人とも愛や絆みたいなもので繋がっていて。そういういろんな出会いや、仲間に対する恋愛だけじゃない“LOVE”を感じました。モーニング娘。に入れて、メンバーに出会えてよかったなとか。ファンの方1人ひとりに出会えてよかったなって。そういう出会いの歌だと感じました。

---

みんな中国語が上手でビックリしました！
――「雨の降らない星では愛せないだろう？（中国語ver.）」は、前回のアルバム（『プラチナ 9 DISC』）には日本語ver.が収録されていましたが、今回は全編中国語です。
【リンリン】　今回のバージョンはイントロが違っていて、「あれ…曲間違えたかな」って（笑）。でもすごい感動できるイントロの入り方、というか心に入りやすい感じです。8人でLowパート・Hiパート・Mainパート合わせて、みんなでとってもキレイですね。世界へのメッセージも入ってていいですね。あとはレコーディングのときにみんなの中国語を聴いてちょっとビックリ。みんな上手でした。
【道重】　リンリン先生として中国語のコーチをしてくれたんだよね。
【リンリン】　いっぱい直すところありますかな？って意気込んで行ったのに、あまり直すところなくて、1文字か2文字くらい。これ中国人聴いたらきっと、中国人歌ってるように聴こえると思います。みんなの中国語きれいです。

――ジュンジュンさんはこの曲をどう感じていますか？
【ジュンジュン】　私はこれを聴いて“曲”ってすごいと思いました。言葉は違うけど気持ち入れば伝わるんだなって。みんなの声が入った歌を聴いたら、発音とか言葉とか関係なく、気持ちがすっごい伝わったんです。ほんとにすごいな、って思いました。みんなの努力はもちろん、歌詞の意味も感動できますよ。
<

---

可愛く歌いたいなって思ったんです
――ここからは現メンバー（5、6、8期）が“期”ごとに別れて歌った曲についてきいていきますよ。まずは6期の亀井・道重・田中チームの「大きい瞳」です。
【道重】　6期だけの曲が今までなかったから嬉しかった！！
【亀井】　音の高いところはすごく高いし、低いところは思ったより低いし、レコーディングは大変でした。でも“ライブでやる自分たちを想像するとワクワクしちゃいます”（妙にしっかりとした口調で）。
【道重・田中】　あはは。なに今の〜！？

――うまいこと言っちゃった、みたいな空気作ってます（笑）。
【田中】　れいなは可愛く歌いたいなと思ったんです、この曲を。

――好きな人に会いたくてバイト先にこっそり行っちゃうんだけど、その人にはなかなか会えなくて…、みたいな曲です。
【田中】　もし自分がそういうことをしたら、って想像をしながら歌いました。＜不安で泣きそうな顔をしてる私＞…っていう歌詞とかすごい好きで！もぉ〜わかるー！みたいな！！不安よね、そこ！！みたいな★

---

“成長”を感じて聴いてもらいたいです！
――5期（高橋・新垣）の2人が歌うのは、別れてしまった相手との後悔を歌う、ある意味オトナの切ない恋の歌「あの日に戻りたい」です。
【新垣】　すごく切ない歌詞で、歌っていて入り込んじゃう感じです。愛ちゃんと2人で歌う曲も初めてなので、ライブで歌うのが楽しみですね。
【高橋】　結構ハモりましたね。レコーディングの時も、ライブ本番でハモるかもって考えながら録りました。歌いこむ感じで振り付けとかもあんまりつかないのかな、って。まだわかんないですけど。あ、でもイントロから泣けます！
【新垣】　“期”ごとの曲の中ではオトナっぽい感じの曲ですね。
【高橋】　5期で最初にもらった曲って「好きな先輩」（アルバム『4th いきまっしょい！』収録）だったんですけど、今回はそれとまったく違うんですね。あのときは“私なまってます、でも元気です”みたいな感じでしたけどね（笑）。
【新垣】　2人ともだいぶ違うよね。
【高橋】　その辺とも比べて聴いてもらえればな、って。

---

男の子になりきったナンパが楽しかった！
――ロックンロールに乗せてこれでもか、とワイルドな大阪弁＆B級大阪グルメを8期メンバー（光井・ジュンジュン・リンリン）が連発する愉快な曲「大阪 美味いねん」。
【光井】　はぁい、そうなんですよぉ。キャッチーなコテコテ大阪フレーズがいっぱいの曲なんです。＜坊さんが屁をこいた＞とか＜何さらしてケツかんどんねん＞とか（笑）。
【ジュンジュン】　自分がちょっと悪い男の子になりきって＜茶ぁ飲めへん？＞ってナンパするのとか、すっごく楽しかった。かっこいい、かわいい、大人っぽい、切ないみたいなアルバムの曲の中で“はじける8期！”っていう、ノリノリ感が出てると思います。
【リンリン】　私はこの曲の歌詞、今までで1番読めなかったです。いつもは自分で仮歌を聴いて、ひらがなで書いて、読めるようにするんです。でもこの曲は仮歌を頑張って聴いてもわかんなかった。“食道楽”とかわかんないね。でも結構私、この曲好きかも知れません。って思いましたのは、食べ物がいっぱいでホントにおいしそう♪これライブで歌ったら、いつもよりお腹が空きそうですね（笑）。
【光井】　愛佳はですね〜、出来上がったのを聴いてみたら自分の声が好きじゃなかったんですよ〜。なのでライブではもっと研究して、この曲に合って納得いくような声で歌いたいなって。あとはセリフもあるので、そこはちゃんと言いたいなって思います。突っ走って歌えたらいいなぁ。

---

今の8人での初ツアーは今から楽しみ！
――アルバム曲に関してのインタビューだったのですが、どの曲に対してもメンバーからは“ライブが楽しみ”という意見が続出。というわけで間もなく始まるツアー『モーニング娘。コンサートツアー2010 春　〜ピカッピカッ！〜』への意気込みをリーダーに語っていただきシメたいと思います。
【高橋】　毎年毎年すごい数のコンサートをやらせてもらっていて、本当にありがたいことなんですけど、新しいアルバムを引っさげて、今の8人では初のツアーということで、また今までとは違った部分が出せればなって思いますね。「Moonlight〜」とかは今までやってなかった曲調だし、そんなのも歌いこなせるようになりたいって。自分たちもきっと、コンサートによって成長していくタイプだと思うんで、今から楽しみです。